段階別の臨床教育に取り組んでいます。
本実習は、地域の医療現場で東京大学医学部学生が実習するプログラムです。多職種の方々のご協力により構成され、平成25年度11月より開始しています。
<履修者数:54名(H25-26年度) 51名(H26ー27年度) 113名(H28年度)>
教育目標
高齢社会の到来とともに我が国の医療政策が問い直されており、医療・介護提供体制を今から大きく進化させていく時期に来ている。
そこで、早期医学教育の一環として、生活者でもある患者を中心とした地域医療の現場に触れることが必要である。
在宅医療・在宅ケアの現場に早期に触れることにより、地域を担っている様々な職種とその活動を知ることは、今後医師業務をスタートさせる中での「minimum requirement」として位置づけることが出来る。
指導体制
山中 崇(東京大学大学院医学系研究科在宅医療学講座 特任教授)
木棚 究(東京大学大学院医学系研究科在宅医療学講座 特任助教)
*この他に、地域で在宅医療に携わる医師及び多職種からの指導を受ける。
学習目標
①在宅医療、訪問診療について説明できる
②診療外来と大学病院における診療の違いにつて列挙できる
③地域における医師、歯科医師、薬剤師、看護師、療法士(PT、OT、ST)、歯科衛生士、ケアマネジャー、ソーシャルワーカーの業務について説明できる
④地域包括ケアと地域での多職種協働について説明できる
⑤高齢者総合機能評価(CGA)を経験すると共に、その意義を述べることができる
実習期間:2週間
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | ||
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1週目 | 午前 | オリエンテーション | 訪問診療・外来実習 | 訪問診療・外来実習 | 訪問診療・外来実習 | 訪問診療・外来実習 |
午後 | ||||||
2週目 | 午前 | 訪問診療・外来実習 | 訪問診療・外来実習 | 訪問看護同行実習 | ケアマネジャー・病院地域連携緩和ケアスタッフ同行実習 | 最終振り返り |
午後 |
実習名 | 内容 | |
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オリエンテーション | 全員 | 趣旨説明、目標設定、注意事項説明 |
訪問診療外来見学 | 1名ずつ | 医師の訪問診療・外来見学、訪問診療医の診察ポイントの理解 |
先進的な在宅診療所の見学 | 3名ずつ | 研修医・訪問看護師インタビュー、訪問診療・多職種同行・講義 |
ケアマネジャー同行 | 1名ずつ | ケアマネジャー業務の見学、ケアプラン・主治医意見書作成、サービス担当者会議への参加、認定審査会見学 |
訪問看護同行 | 1名ずつ | 訪問看護への同行、在宅医療における医師との連携状況のインタビュー、訪問看護師の観察ポイントの理解 |
病院地域連携緩和ケアスタッフ同行 | 2名ずつ | 退院調整業務の見学、ケースカンファレンス・退院時共同指導への参加、緩和ケア病棟見学 |
振り返り | 全員 | 模擬サービス担当者会議・レポート、実習内容の共有・振り返り |
経験可能な医行為
具体的な医行為よりも、在宅医療も含めた地域医療の現場での臨場感、会議の場、在宅医療に関わる医師及び多職種の活動を間近で体験し、「在宅プライマリ・ケア」がどのように成り立っており、どのような多くの職種によって支えられているのか、さらには、いかに病院での医療と異なるのか等を肌で感じ習得する。
評価方法
レポート:振り返り発表用スライド、全体感想(A4用紙1枚)
東京大学医学部附属病院卒後臨床研修プログラム(Bプログラム、Cプログラム)では、「地域医療重点オプション」が選択できます
「地域医療重点オプション」を選択すると、2年目に、下記の協力施設で、在宅医療の研修を行うことができます。
<地域医療(在宅医療)協力施設>
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